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公式球・試合球とは

練習球と公式球の違い

公式球の概要

プロ野球で使われる硬球は公式球(こうしききゅう)と呼ばれます。公式球として制作されたボールは、コミッショナー(最高責任者)事務局によってボールの反発力のテストが行われます。このテストによって、時速270キロ(ボールとバットの標準的な相対速度)時における反発係数が0.4034~0.4234の範囲内という基準を満たしたボールが合格となり、ボールに公認マーク(日本野球機構マーク、証明用ホログラム、コミッショナーの署名、以上3つの印刷)が付けられたものが使用されます。

ラビットボールと統一球の誕生

ラビットボールは、硬式球の製造過程において何らかの要因で反発係数が上がったり、重量が軽くなったりすることで、飛距離が著しく上がってしまうボールのことを指します。うさぎのように飛び跳ねてしまうことから、この名前が付きました。「飛ぶボール」などと呼ばれることもあります。。ラビットボールを使うと飛距離が伸びるので本塁打が出やすく、プレーの重要性や観戦の楽しみが失われてしまうため、しばしば批判の対象となっています。2010年まで、試合では球団ごとに異なるボールが使われていましたが、ラビットボールに対する批判や、WBCなどの国際試合で使用されているボールに近づけるという理由などから、2011年度には12球団全てでミズノ製の低反発ゴム材を用いた統一球を採用し、今後使用していくことになりました。統一球は、MLBの球よりも飛ばないとされており、実際にMLBの公式球と統一球を同じ高さから落とした場合、MLBの公式球がより高く弾む傾向があり、こちらも問題となっています。

使用されていたメーカーと球団

日本プロ野球 (NPB) の公式球の供給メーカーは1980年で9社、2010年以前はミズノ、ゼット、アシックス、久保田運動具店、那須スポーツ、SSK、松勘工業の7社でした。2010年はミズノ、ゼット、アシックス、久保田運動具店の4社になり、2011年にはワールド・ベースボール・クラシックなどの国際試合の増加や、「飛ぶボール」問題に対応し、ボールの規格を世界的に統一するため、2011年以降のNPB公式戦での公式球は全球団ミズノ社製の統一球が使用されることになりました。