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うさぎ跳びは時代遅れ!科学的にみるおすすめトレーニング

うさぎ跳びは時代遅れ!科学的にみるおすすめトレーニング

なぜ「うさぎ跳びがいい」と言われていたのか

うさぎ跳びは、身体の後ろで両手を組み、しゃがんだ状態で前に跳ねるようにして進むトレーニングです。正しいフォームで行えば、瞬発力や下半身、足腰の安定感につながる練習になります。しかし、実際にその正しいフォームを維持するのは非常に難しく、子どもはもちろん、大人のプロ選手クラスでもずっとフォームを維持できないと言われています。そのため、うさぎ跳びはケガにつながりやすい、危険なトレーニングとされています。

うさぎ跳びの良いイメージは野球マンガ「巨人の星」「アタックNO.1」などの昔の作品で繰り返し描かれており、戦後間もない日本において「精神論」「根性論」の象徴ともされています。21世紀になった現代でも「気合や根性を付けるためにさせる」といった監督がいらっしゃるようですが、ケガのリスクが高いため行わないようにしましょう。

うさぎ跳びが決定的に否定された、とある野球部での悲劇

静岡県のとある中学校野球部では、練習中、部員がたるんでいると感じたコーチが、2kmというとんでもない距離のうさぎ跳びをさせました。そしてその結果、15人が疲労骨折、さらに6人が肉離れを起こし、両足を疲労骨折した部員も出ました。それ以来、うさぎ跳びは多くの学校で禁止されました。その以前からも、膝を痛めたり、疲労骨折までしてしまうといった報告が数多く寄せられいたのです。禁止は当然の処置と言えるでしょう。

日本スポーツ医学財団理事長の松本医師は「うさぎ跳びは膝をケガしやすいトレーニング法だと研究で実証されているため、推奨しない」とはっきり述べています。うさぎ跳びを実施している国は世界的にも日本だけで、その練習による効果もほとんどないと否定されています。

うさぎ跳びに代わる、足腰を鍛える効果的な練習法

うさぎ跳びに代わる効果的な練習法として、現代ではスクワットによる筋力トレーニングが主流です。スクワットも練習する姿勢を間違えると、膝に負担の掛かってしまうトレーニングではあります。しかし、スクワットは比較的かんたんに習得でき、かつ効果が大きく、ケガの可能性も低いです。

代表的なスクワットの種類としては、足を肩幅に開いたいわゆる通常のスクワット、それから大きく足を開きつま先を外側に向けるワイドスクワットといったものがあります。また、バーベルを使ったフロントスクワット・バックスクワット、上に飛び上がるジャンピングスクワットなど、負荷を上げたトレーニングもさまざまな種類があります。ぜひ、色々な種類を試して自分に合ったトレーニングを探してみてください。ケガを減らして効果的なトレーニング効果を得るには、ただやみくもに回数をこなすのではなく、限界だと思う量の8割ほどの回数にとどめておくことが大切です。