ボール・バット・トレーニングギア
野球が上手になるメーカー:DAITOです

間違えると恥ずかしい!野球とソフトボールの知っておきたい違い3選

間違えると恥ずかしい!野球とソフトボールの知っておきたい違い3選

野球とソフトボールは似て非なるもの

2020年の東京オリンピックで正式種目として復活した男子野球および女子ソフトボール。
決勝戦では野球・ソフトボールともにアメリカを打ち破り、見事侍ジャパンがダブル金メダルを勝ち取ることができました。
今後もますます盛り上がっていくと予想される野球・ソフトボールですが、この2つのスポーツが違う種類なことぐらいは誰でも知っているでしょう。しかし、「じゃあ具体的にどこがどう違うの?」と言われて、すらすらと答えるのは難しいかと思います。今回は野球・ソフトボールをこれからはじめようと思っている方、観戦するときに詳しい違いが知りたいという方向けに、その違いをいくつかご紹介します。

用具(ボールとバット)の違い

まず、ゲームで使用する用具の違いについてです。野球やソフトボールにまったく触れたことのない方でも「ソフトボールはちょっと大きいボールを下投げで投げる」というイメージくらいはあるのではないでしょうか?
野球もソフトボールも、部活の練習などで使われている練習球ではさまざまな種類がありますが、公式の試合などで使われるボールは、サイズや重さが細かく定められています。硬式球の場合、周囲が22.9~23.5cm、重さが141.7~148.8g、軟式野球の場合、M号球(中学生以上)の場合、直径71.5-72.5mm、重さが136.2~139.8gと定められています。これに対し、ソフトボール(3号球)は、周囲30.48cm、重さ190~195gと、サイズ・重さの両方で野球ボールを上回っています。
実際に手に持ってみると違いがはっきり分かりますが、、ソフトボールの方はやや大きめで握りづらく、手に収まる野球ボールに比べてちょっと投げにくいような感じがしますね。ボールが大きいぶん、ソフトボールのグローブは野球グローブよりもポケットがやや大きく、捕球面も大きく作られています。似ているからと言って、同じグローブを使い回さないようにしたいですね。
ボールの大きさとは対照的に、ソフトボールのバットは、野球よりも細いバットが使われます。バットはボールのサイズに合わせて1号~3号まであり、それぞれ3種類のバットを使い分けることになります。ソフトボールでよく使われるバットの材質としては金属製やカーボン製のバットが多いですが、木製または竹製のバットも使うことができます。

試合を行うグラウンドの違い

野球とソフトボールでは、試合の舞台となるグラウンドの広さも異なります。ソフトボールのグラウンドは野球に比べて小さく、塁間やピッチャーの投球距離が性別や年代によって異なることが特徴です。
野球では、ホームベースと外野フェンスの距離が男子76.2m以上なのに対して、ソフトボールは男子68.53m以上、女子60.96m以上と10m以上短いです。また、ソフトボールでは塁間距離が60フィート(18.29 m)と、野球の3分の2の短さとなっています。狭い場所でも楽しめるように考案されたというソフトボールですが、このことから野球でよくあるリードは禁止、盗塁もほとんど行われないという特徴もあります。後述するダブルベースのルール制定も、塁間の狭さが由来しています。

ルールの違い

それでは、野球とソフトボールのルールにおける違いはどのようなものがあるでしょうか?
もちろん、先に述べた用具やグラウンドの違いなどとも密接に絡んできます。
まずは投法の違い。野球では上投げのほかにも横投げや下投げなども可能なのに対して、ソフトボールでは下投げ(ウインドミル・スリングショット)に限られています。野球とソフトボールの違いと言えばこちらを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? もともと女性や子どもなど万人が楽しめるスポーツとして考案されたソフトボールでは、誰でも打ちやすいように下投げとされてきたと言われています。
また、ソフトボール特有のルールとして、一塁に置かれる「ダブルベース」と言われる白とオレンジの2つのベースがあります。これは塁間が短く守備 と走者が接触しやすいソフトボールならではのルールで、事故やトラブルを避けるために制定されました。
一塁側に走り抜ける走者は原則オレンジの方のベースを踏み、守備は白色のベースを踏むようにします。このルールの制定により、接触事故による怪我が大きく減ったとの結果が出ています。
他にも、野球が1試合基本9回なのに対して、ソフトボールは1試合が7回と短く、また延長戦のイニングは無死二塁の状態から始まる「タイブレーカー」という点が入りやすいルールが導入されています。