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美しく耐久性が高いグローブ用牛革「ステアハイド」はグローブに最適な素材?

美しく耐久性が高いグローブ用牛革「ステアハイド」はグローブに最適な素材?

ステアハイドは生後2年以上育ったオス牛の革

野球の練習や試合に欠かせない、グローブやミット。その素材は様々なものがありますが、競技用では主に牛革などの天然皮革、遊戯用では人工皮革が使われています。その中でも、最も多く使われている素材が「ステアハイド」と呼ばれる牛革です。ステアハイドは生後3ヶ月~6ヶ月程度で去勢され、2年以上育ったオス牛の革のことです。オス牛は生後すぐに去勢されているため、気性が穏やかになり身体にも傷が少なくなります。そして革になった後に適度な柔らかさが出ます。このことで、グローブに最適な柔らかく丈夫な牛革素材となるのです。

同じ牛革でも、去勢の有無や生産時期で別物の素材になる

牛革には、ステアハイド以外にもいくつか種類があります。生後2年未満のオス牛の革はキップレザーと呼ばれ、きめ細かく柔らかい高級素材です。しかし、耐久性だけで言うならステアハイドの方に軍配が上がります。高級品のキップレザーはプロの選手が好んで使っていると言われていますが、高校野球などの日頃の練習ではステアハイドがおすすめですね。ほかにも、財布や高級靴などに使われる「カーフスキン」は、生後3ヶ月~6ヶ月までの仔牛(乳牛種のオスがほとんど)の革です。カーフ好きも若い牛だけに傷が少なく、大人の牛の革に比べてキメ細かい革になり高級品に使われます。また、去勢されずに生後2年以上経過したオス牛の革は 「ブルハイド」と呼ばれます。ブルハイドの素材の牛は去勢されていないため牛革の中で最も固く丈夫ですが、柔らかさが無いためワークブーツや靴底や工業用革ベルトに用いられます。去勢されずに、生後2以上経過した出産経験のあるメス牛の革は「カウハイド」という種類になります。メス牛の皮のため、オス牛の「ステアハイド」や「ブルハイド」よりも柔らかく薄いですが、仔牛の「キップスキン」、「カーフスキン」より厚みがあり、丈夫なのが特徴です。カウハイドも靴やレザージャケットなど、様々な分野で使用されています。

簡単、ステアハイドのグローブの手入れ方法

柔らかく耐久性も備えたステアハイドのグローブですが、天然皮革のため、もちろん手入れは必須です。ここでは、学生でもできる簡単なグローブの手入れ方法をご紹介します。大切な相棒にカビやシミ、色落ちなどができないように、しっかりとメンテナンスして長く使っていけるようにしましょう。

1汚れを落とす(使うもの:ブラシ・いらないタオル)

まずは練習でグローブに付いた土や砂などの汚れを落とします。ブラシやタオルなどを使って、縦にこすっていきます。指先側や網目なども忘れずに。取れにくい汚れは液状のクリーナーなどを少量付けおきして、汚れを浮かせてから取りましょう。

2オイルを塗る(革用オイル・いらないタオル)

汚れをきれいに落とした後は、全面に薄くオイル(ワックス)を塗ります。オイルを塗ることで、グローブが保全され長く使えるようになるだけでなく、ツヤが出て見た目がカッコよくなったり、柔らかくなって手に馴染むようになったりと良いことずくめです。ただし、オイルを毎日付けるとグローブがオイルを吸って重くなったり、柔らかくなりすぎたりしてしまいます。オイルを塗るのは週に一度、捕球面やカサカサした部分くらいにしておきましょう。オイルを塗った後は、汚れ落としとは別のタオルで拭き上げて、グローブに馴染ませつつ、余分なオイルを取りましょう。

3保管

天然皮革の製品は湿気や雨に非常に弱く、保管方法が悪ければ簡単にカビてしまいます。普段は風通しが良く日の当たらない場所に立てて置くようにしましょう。長期間使わない場合もバッグの外に出して、湿気がこもらないようにしましょう。